長岡秀星さんの回顧展を見に行って来ました。
長岡秀星さんはカーペインターズやアースウインド&ファイヤーなど
アメリカのアーティストのレコードジャケットを手がけた方です。
私も後からその話を聞いて、「あのジャケットって日本人が描いたんだ!」と意外な驚きに包まれました。
長岡さんの原画は加盟している日本出版美術家協会の展示でもたびたび飾られているので
何度か目にした事はあります。
絵と言うより工芸品の様な緻密な仕上がり。
アクリルで描いてあるのですが、塗りムラの様なものが一切見当たらず
それこそ現代のCGで描いたような仕上がりです。
こうした技術を持ってアメリカでご活躍されたのだなぁ、と眺めておりました。
そんな長岡さんの回顧展が代官山で開催されると聞き
アースウインド&ファイヤーのジャケット原画も展示されると聞き駆けつけました。
7~80年代、ちょうど人類の興味が宇宙に向きだした頃、
そのイメージを現代のCGさながらに世界にイラストレーションで提示し続けた作品が並びます。
今でいう「イラスト」とは次元の違った作品に
一つ一つが完成された映画フィルムの様な世界観に
圧倒されながら作品の宇宙と音楽の世界を遊泳してきました。
作品を堪能して、技術ではなく
提示した唯一無二の世界観こそが
世界に受け入れられた才能だったのだと気付きました。
ご興味ある方は是非とも足をお運びください。
長岡秀星回顧展SpaceFantasy
代官山ヒルサイドフォーラム
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