2014年11月30日

映画「寄生獣」

原作を凝縮して出したエスプレッソの様な作品。
苦い!しかしうまい!

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原作と比べて随分と変更した点も多いです。
出てこない方もいます。
それも2時間+2時間で物語を進めるために必要なダイエットだったと思います。
見事なまでにスリムになった作品はさすがにポンポンと話が進行して行き
正直原作を読んでいない人は理解が難しいのではないか、と思えるほど
モノローグ的な説明が省かれています。

一番の成功は寄生獣の存在感。
人間の顔が割れる、あれです。
予告で見るとさほどでもないけど島田やAの顔が変形して攻撃に移る動き、
イメージどおりでした。
なるほど、人間そっくりの生き物・寄生獣ってこういう奴だったのか、と
改めて現実的に認識しました。
と、同時に現実にいなくて良かったな〜、と。

母親のエピソードは、マンガだとあきらかに絵が変わっているので受け入れられるのですが
実写だと同じ顔の俳優さんですからね。
きついです。
そして人体破壊描写、
これだけ宣伝してみんなで見ましょう、的な映画なので
殆ど映さないんじゃないかな、なんて思っていましたが
これはアメリカじゃ公開出来ないねって位出て来ます。
原作ほどは人がばったばった斬られませんが
血や肉はどばどば出ます。

人間と寄生獣、二つの種の対立に焦点を当てて
原作の持つ味わいもこのテーマに絞って作り上げた印象です。
これを実写で見るのは重い、グロい、
そしてマンガとは違う楽しさを味わいました。
posted by えかきさる at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月23日

ルパン三世 カリオストロの城

早稲田松竹で見てきました。

最初に見たのは中学生の頃、
しばらくはテレビ放映のたびに見て
DVDデッキを購入して最初に買ったソフトが
このカリオストロでした。

この作品が映画館で掛かる、と言うのは聞いたことがない。
この機会逃さぬべき、と見に行ってきました。

上映始まってまずびっくり。
フィルム上映なんですね。
それも、おそらく上映当時の30年前の代物。
最近見ている映画はほとんどがDLP,デジタル上映なので
フォルムの引っかき傷や、穴あき、懐かしく見ました。

テレビ画面では何度も見ている作品ですが、
やはり大きな画面で見ると感じ方もまるで違ってきます。
暗い場面では劇場全体が暗くなり、
明るい場面では視界全部が明るくなる。
これはテレビでは感じられない効果。

冒頭、ルパンの車がパンクして見上げる空、
お花畑にとんびがくるり。
妙に長く感じます。
視界全部がのどかな風景
ルパンの「平和だねぇ、、、」の言葉がまったりと入ってきます。

そこへタイヤのこすれる音。
シトロエンが乱暴な運転で視界に入ってくる、
運転しているのは花嫁、
後から大柄な車に大柄な男たちが乗って追いかける、、。
お馴染みのカーチェイスシーン。

大画面で自分よりも大きなサイズで走りまくる車たち、
そう、ここでは車も、人も
自分よりも大きい。
大きいものには存在感がある。
テレビ画面の中では、目の前で車が走っているような既視感は味わえない。

この日はルパンにも、銭形にも、次元にも会って来たような気がしました。

やっぱり、
映画は映画館で見なくちゃ。
そうだなぁ、次は、、
白雪姫を映画館で見たいかなぁ。
posted by えかきさる at 09:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月27日

テオ・アンゲロプロス監督 追悼つづき

テオ・アンゲロプロス監督追悼つづき

この監督の作品はどれも3〜4時間と言う大作で
しかも難解な作品が多いです。
その中でも、先日紹介した「霧の中の風景」は子供が主役で分かり易く、
時間は2時間弱と入りやすいです。
私も最初に見た作品が「霧の中…」でした。

他の作品は大抵3時間、4時間近くのものもあり
上映しても時間をとるのに苦労します。

映像は、どの瞬間で止めても、名画の様に
色合いや構図が計算されつくしていて
映像の完璧さを求める姿勢から「ギリシャのクロサワ」とも呼ばれています。
(あんまりいい比喩ではないですけど、、映画の内容は全く似ていない)

私は今後都内などで上映がかかるたびに
こつこつと鑑賞するつもりです。
家で見ても映像に浸れるのが難しいし、
家だと電話、訪問者、メール、などなど
何かと遮られかねないからです。

どうぞ、機会がありましたら
この「霧の中の風景」だけでもビデオ、DVDが借りられるようでしたら
見てみてください。

美しい画面を作るのに、
美しいものは必要なのか?
この監督の使う色はすべてがグレーがかり、
微妙な、絶妙な色合いで画面が構成されています。

物語を説明するのにセリフは必要なのか?
顔のアップは必要なのか?
いまだ新作を撮り続けていた最中での事故
残念でなりませんが、
事故は事故、仕方がありません。

残されたフィルムを
少しずつでも鑑賞して弔いたいです。
posted by えかきさる at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

テオ・アンゲロプロス監督


アンゲロプロス監督がなくなった衝撃を

なんとか日記にしたいのだけど

まとまりません。。。


世界一、、面白い映像を撮る監督さんでした、
私にとって。

中でも
何度見ても楽しめるのが「霧の中の風景」と言う映画。

私生児の姉弟が、母のでまかせで言った「ドイツに本当のお父さんがいる」と言う言葉を頼りに
ドイツ行きの列車に乗ってしまうお話です。

姉弟はすぐに警察に捕まってしまい連行されますが
なんとかそこから抜け出します。
そして夜の雪の中さまようシーン。




見ている側の興味を、次から次へと移して行きます。
引きずられている馬と花嫁はシンクロしているのではないか、
なんて事もかんぐってしまいます。

旅を続け、遂に行き詰まり
駅で兵士に「私を抱いてお金を頂戴」と伝えるシーン




なんでこんなに少ないセリフで
全て説明できるんだろう、と

アンゲロプロスさんの映画を見るときは
どこかへ旅でもするつもりで出かけます。
勿論、必ず映画館で。

きっと回顧上映会催されると思うので
逃さず見に行きたいです。

posted by えかきさる at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月19日

相手への思いやりが無いなら、何も話してはいけない

「バンビ」を最近良く見ています。
3枚もそろえてしまった白雪姫の徹を踏みつつ、また廉価版を買ってしまい
しばらく廉価版吹き替えのバンビを見ていました。
そのウチに本家版の吹き替えが聞きたくなって
先日借りて見てみました。
すると、、訳が微妙に違っているんですよね〜。

まだうまく歩けないバンビに、口の多いウサギのタンパ(日本版ではトン助)が言います。
『まだうまく歩けないね』
それに対して母ウサギがいさめます。「お父さんはあなたになんて言った?」と。
『相手への思いやりが無いなら、何も話してはいけない』


相手へ伝える言葉は、つい自分本位になってしまいがちです。
宮崎の東国原知事が橋本知事に言った言葉
「この位は言ってもいいだろう、は大抵ダメです」
言ってもいい、と判断しているのは自分で
ダメだと思うのは相手。
思いやりの無い意思は、相手に伝えてはいけないのです。

借りてきた本家ソフトで英文を見てみました。
"If you can't say something nice,
don't say nothing at all."
直訳〜いい事が言えないなら、何も言わないで〜
本家の台詞では
『優しい事が言えないなら、何も言っちゃいけないぞ』

相手への思いやり…は廉価版スタッフの創作だったのですね…。
バンビの廉価版は訳と声優陣で頑張っています。
posted by えかきさる at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月12日

侯孝賢映画祭

渋谷で開催されているホウ・シャオシェン映画祭に行って来ました。
89年に「悲情城市」でベネチア金獅子賞を受賞した台湾の監督さんです。
私の好きな映画監督の3本指に入る方です。

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初めて見たのは89年、当時は年間100本近く映画を見ていたのに、
昭和64年中に一本も見られなかったのを後悔しながら
昭和天皇が崩御した翌日に六本木のシネヴィヴァンへ見に行きました。
監督の日本初公開作「童年往時」。
物心付く前に大陸から台湾へ移民した少年のお話でした。
当時は台湾の情報も少なく、一人の少年の話としても台湾の歴史の話しとしてもとても興味があり
そしてどこにでもある風景を映画にしてしまう監督の力量にココロ奪われました。

その明くる年か、ぴあ主催の侯孝賢映画祭「悲情城市」上映の際に監督にもお会い(見ただけだけどね)しました。
あまりに映画に惹かれてその翌年には戒厳令が解けたばかりの台湾へ
初めての海外旅行に出かけました。

あれから10年以上が過ぎて、この10月にまた新作が上映されるのを受けての映画祭。
これまで見のがしていた監督の作品をスクリーンで見る機会に恵まれました。
好きな監督さんの映画祭って、楽しいな〜。
好きなヒトとずっと一緒に居るみたい。
posted by えかきさる at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする